キャリアを知る

セメント東京販売部 販売課法学部 法律学科卒 石田 大介

入社1〜3年目 大阪支店の風通しのよさが新人には心地よかった

入社1年目に化成品営業部の大阪販売課で、製品知識や物流システム、顧客・販売店対応、部署間調整など受発注業務の基本を叩き込まれた石田は、2年目から固体苛性ソーダと塩酸の国内営業担当になる。「ワンフロアに全部署があって互いの仕事が見渡せる風通しのよい職場環境のおかげで、支店全体の仕事内容を早い時期に把握し、各部署の関連性を理解できたのは幸運だった」と石田は当時を振り返る。会社帰りには上司や先輩、同僚とよく飲みに行った。「部署も年齢もとっぱらった酒の席での和気藹々のふれあいは、社員同士の距離を確実に縮めてくれた」という。
固体苛性ソーダや塩酸の販売は1回の売上規模が小さく、販売量を増やすためには数多い取引先の細かい注文に随時対応して地道に実績を積み上げていく必要がある。得意先に足繁く通い、苦情が舞い込めばその処理に飛んで行く。石田はきめ細かな顧客対応を心がけ、着実に信頼関係を築いていった。

入社3〜9年目 成長の原動力となった東京での営業活動は毎日が挑戦だった

入社3年目の秋に東京販売一課に異動になった石田は、塩素系有機溶剤の国内営業担当に。仕事にも慣れてきた頃、ある物質を製品として販売できないかという話が持ち上がった。ある企業から新製品を開発するにあたり、主原料としてその物質を購入したいという打診を受けたのである。その物質は一部企業への販売分を除き大部分を焼却処理していた物質だ。新たな製品販売への挑戦に職場は大いに活気づき、石田も俄然はりきっていた。
上司と2人で対応にあたることになった石田の主な仕事は、供給量や価格、納入形態などの折衝を行うとともに、相手企業が求める品質を技術・製造部門に伝えることだった。新製品の主原料という性格上、製造部、物流、品質保証グループなど社内の関連部署の協力が不可欠な上、先方の購買、営業、研究所、工場などともコンタクトをとって精度の高い情報を集め、社内にフィードバックしなければならない。石田にとっては毎日が勉強であり、挑戦だった。
通常とは違うアプローチに四苦八苦しながらも、3年かかってようやく初納入にこぎつけた。翌年には取引量が年間数千トンにまで増加。それまで焼却していた廃棄物質が大きな収益を上げる製品に生まれ変わったのである。石田の苦労は社長賞(優秀賞)という形で報われた。そして「一から携わった案件が実を結んだことで大きな自信になった」というとおり、初めての大型取引を通じて体で覚えた仕事の数々は、その後の成長の原動力となった。

入社10〜13年目 輸出業務でセメント営業の猛者たちと渡り合う

入社6年目の秋から石田は東京販売一課でIPA(イソプロピルアルコール)というアルコール系有機溶剤の販売を担当し、原料である原油価格の高騰を背景に得意先とシビアな値上げ交渉を重ねながらキャリアを積んでいた。そして入社10年目を迎えたある日セメント部門の企画グループへの異動辞令が出る。企画の主な業務は損益の分析・管理、予算作成の統括だが、その仕事は部門の設備投資、物流からセメント輸出業務まで多岐に渡る。石田の担当は主に輸出業務だった。
石田が異動した当初は、国内のセメント需要が旺盛で品不足の状態が続き、輸出量の確保が難しい状況だった。如何せん、輸出は販売全体の1割という現状では、国内販売優先のスタンスは揺るがない。当然しわ寄せは輸出担当に回ってくる。アジア諸国に出張し、現地マーケットの調査や営業活動を行う傍ら、年1回のユーザーとの契約交渉時には販売量について各営業部と調整を行わなければならない。「セメントひと筋という百戦錬磨の猛者揃いの国内営業部との調整でずいぶん鍛えられた」と石田は笑う。こうしてセメント企画でもまれた石田は、プレッシャーと戦いながらも着実に力をつけていった。

現在 改革チームの先鋒としてセメント部門の未来を切り開く

入社14年目から石田は上司である課長と2人、東京の事務所から異動し、徳山製造所のセメント製造部内に席を置いている。現在は、物流担当3名も加わり計5名で業務を行っている。企画グループとしても事務職の製造現場への派遣は初の試みで、「現場を実際にその目で見、製造のプロの声をじかに聞いて、セメント部門の未来を再構築するための戦略を立てる」というのが石田たちに課されたテーマである。そして直近の課題は、国内のセメント需要が縮小する中、製造部が直面している問題を解決し、セメント事業を継続・発展させるための方策を探ることだ。
「セメント部門の将来を左右する分岐点に自分が立って戦略の立案に携われることにやりがいを感じる一方、実際課題を共有化し、解決していく作業は雲を掴むようで先が見えない苦しさもある」と語る石田は、部門の未来を切り開くチームの先鋒という大役に気を引き締めながらも、充実した日々を送っている。

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