キャリアを知る

生産技術部門 エンジニアリンググループ 森岡 典之

入社1〜3年目 自らが設計したレイアウトで設備が動く喜びを知る

森岡はトクヤマの製造所がある周南市の出身。就職を意識した当初は「機械屋なら自動車メーカーかな」というイメージだった森岡だったが、地元で働きたいと希望もあってトクヤマで働くことを選んだ。配属となったエンジニアリンググループは、生産設備の新設や増設、改修などの計画・設計・建設を行う部署。トクヤマには、苛性ソーダやセメント、多結晶シリコンなど多岐にわたる製品を製造するプラントがある。機械エンジニアは、こうした新設や増設、改修の計画に合わせてさまざまなプラント建設に携わることになるのだ。
かくいう森岡もさまざまなプロジェクトに挑戦することになった。入社2年目で担当したのは、ラップフィルム工場の建設。すべてが未経験というなか、建設スケジュールや予算の見積り、生産装置のレイアウトや配管ルートなど、上司や先輩に教わりながら計画から実行まで進めていく。最も苦労したことは、「自分が分からなくても、現場は待ってくれないこと。悩んでいる間にどんどん工事は進んでいってしまう」と森岡はいう。協力会社の人に指示を仰がれても、経験のない森岡には当然ながら即答できない。自分の未熟さを実感したという。しかし、ここで森岡は苦労ばかりではなく、実際に設備が稼働し始め、自ら設計したレイアウトで設備が動く喜びを知った。また、設備の安全性や使いやすさといった使う側の視点を重視した設計など、実践的な知識や経験を身につけていった。

入社4〜5年目 ITシステムの構築で、情報共有と効率化に貢献

入社4年目に打って変わって森岡が手掛けたのは、社内エンジニアリングスタンダード(TES)という検索閲覧システムの構築。従来は紙媒体にして各関係部署が保管していた、機器・配管の設計基準や塗装の仕様などといった社内のエンジニアリングの上でのルールを、誰もが閲覧できるようなITシステムを構築するという業務だった。現場からは離れた仕事だったが、技術伝承、情報共有、業務効率化に貢献することができた。

入社8〜9年目 事業の生命線となる刷新工事、過酷な現場を耐え抜く

森岡が最も印象に残るプロジェクトを担当することになったのが入社8年目のことだった。それは、老朽化した電槽(塩水を電気分解をする装置)を最新式の電槽に更新するための工事だった。電槽はトクヤマにとって生命線ともなる生産装置。そこで生成される物質は、すべての事業に関わるといっても過言ではない。そのため、定期的に機械をとめて修理にあてる定期修理の期間内に工事を終わらせなければならないという非常に厳しいスケジュールのプロジェクトだった。
「普通に考えたら終わらせることのできない工事だったんです」。たったの56日間という工期だったのだ。運転中の配管を壊さないように配慮しながら作業を進める。配管を傷つけた際の危険性を考え、夏の暑い時期に合羽、長靴、マスクにヘルメットという格好での作業。おまけに24時間体制の3交代制でという非常に過酷な現場だった。事前に時間単位での工程表を作成していたが、トラブルが発生すればその都度工程を調整しなければならない。それをきっかけに技術者らが口論になりかけたこともあったという。こうした数々の難題を乗り越え、森岡や建設に携わったメンバーによって、無事故無災害で工程通りに新しい電槽の立ち上げができた。これは大きな自信になったと森岡はいう。

現在 トータルコーディネートできるエンジニアをめざす

これまでさまざまなプロジェクトに携わってきた森岡は、「その都度勉強が必要で大変ですが、エンジニアとしての幅が広がっていくという実感がある」という。また、「今後は関連する電気、計装、土木、建築など、いろいろな知識を吸収していきたい」と話す。工事全体を取りまとめるのがエンジニアリングの仕事。専門外の知識も身に付けて、プラント建設をトータルコーディネートできるようなエンジニアをめざしている。

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