「挑戦と変革」による企業価値向上をめざす
トクヤマは、財閥系が競い合う化学業界にあっていかなる企業グループにも属さず、独立独歩で堅実な経営を行ってきた会社です。しかしそんな慎重な姿勢のトクヤマも、時代環境の変化をうけ、国際競争力をもった企業をめざし、事業の選択と集中に積極的に取り組むなど、ここ数年で大きく変わろうとしています。
そして、2018年の創立100周年を見据え、「挑戦と変革」をテーマに2008〜2010年度の3カ年を計画期間とした新中期経営計画を策定しました。「人財の活力と化学の創造力で未来を拓く、社会と共鳴するものづくり企業」を100周年ビジョンのあるべき姿とし、「挑戦と変革」による企業価値向上をめざしています。

具体的には、以下の3点を100周年ビジョンの柱に据えています。
戦略的成長事業の強化
【成長素材・部材事業の強化】
4つの事業カテゴリーごとにさらなる選択と集中を進めていきます。


現在、トクヤマの事業は、部門間における垣根を取り払い、変化に迅速に対応するため、化成品、セメント、Si、機能材料の4部門に集約され、一つの部門が研究から生産、販売まで持っています。
そして100周年ビジョンでは、さらなる選択と集中を進めるため、これらの事業を「国際競争力」、「ライフサイクル」の2つの観点から、成長素材事業、成長部材事業、基幹事業、独立部材事業の4つに分類し、成長素材事業と成長部材事業を戦略的成長事業と位置付けています。
【新規事業の創出】
世界で競争力をもつ新規事業の創出をめざします。

デジタルデバイス向けの電子材料、環境、エネルギー分野をターゲットに、研究開発と事業企画の連携を強化し、次の新しい芽を見出し、育てていきます。
国際競争力の強化
トクヤマのお取引先は、当然のことながら日本国内だけではなく世界各国の企業です。アジアを中心に拡大する需要動向に対応するため、世界最適立地での製造を実現する取り組みを進めています。たとえば、トクヤマの主力事業である多結晶シリコン事業では、太陽電池の世界需要に対応し、マレーシアに進出することが決定しました。マレーシア・ボルネオ島北部のサラワク州のサマラジュ工業団地に200万平方メートルという広大な工場用地を取得。日本メーカーでは屈指の規模で、プラント建設費約650億円のビッグプロジェクトです。現在、2013年春の稼働をめざし、年産6000トン規模の太陽電池向け多結晶シリコン新工場の建設準備に入っています。さらに、中国ではシリコーンゴムや塗料の性能向上、インクジェット紙の滲み防止など幅広い用途を持つ乾式シリカの生産量を5000トンから1万トンへと倍増するプロジェクトが進んでいます。また、半導体や液晶の製造に使用される高純度薬品の生産拠点の強化を行うなど、成長市場であるアジア圏においてシンガポール、台湾、韓国、中国に製造・販売拠点を持ち、積極的に展開する体制を整えています。

- トクヤマヨーロッパ(ドイツ・デュッセルドルフ)
- ユーロディアインダストリ(フランス・パリ)
- トクヤマコリア(韓国・ソウル)
- 韓徳化学(韓国・ソウル)
- 韓徳化学工場(韓国・ウルサン)
- 天津費加羅電子(中国・天津)
- 上海徳山塑料(中国・上海)
- 徳玖山国際貿易(中国・上海)
- 徳山化工(中国・浙江省)
- 蘇州徳瑞電子化学品材料(中国・蘇州)
- 台湾徳亞瑪(台湾・台北)
- 台湾徳亞瑪工場(台湾・新竹)
- トクヤマサイアムシリカ(タイ・ラヨン)
- トクヤマサイアムシリカ(タイ・バンコク)
- トクヤマアジアパシフィック(シンガポール)
- トクヤマエレクトロニックケミカルズ(シンガポール)
- トクヤマアメリカ(アメリカ・イリノイ州)
- フィガロUSA(アメリカ・イリノイ州)
組織・人財の変革を推進
人は財産であると考えるトクヤマは、人財育成についても制度や環境を整えています。その一つが、2007年4月に設立した技術教育訓練センター。製造現場の技能伝承と若手人財の育成を目的とした施設で、現場でのノウハウだけではなく、ものづくりの考え方そのもの、「トクヤマのDNA」を学ぶ場にしていきたいと考えています。
また、海外市場の拡大が急速に進む中で、グローバル経営を支える人財がますます必要となっています。そこでトクヤマでは、世界規模での事業展開、ローテーションに対応したグローバル人財を早期に選抜育成し、適材適所のグローバル人事戦略に備えることを目的に、「国際対応力強化研修」と呼ばれる約半年間の次世代グローバル人財育成プログラムを設けています。
研修風景
教育プラント

