仕事を知る

特殊品部門 機能材料開発グループ 弘中 好美

合成から製品化までの一連のプロセスを担う仕事

私が所属する機能材料開発グループは、プラスチックレンズ材料や医薬品原薬・中間体の開発を行うファインケミカルと、電子工業用高純度薬品などの開発を行うICケミカル、そして優れた放熱材料である窒化アルミをベースにした材料開発を行っているシェイパルの3つのチームがあります。入社以来、私はファインチームにおいてジェネリック医薬品原体の開発に携わっています。ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許期間が過ぎてから発売される医薬品のこと。私たちは、そのジェネリック医薬品の有効成分である原薬を開発し、ユーザーである医薬品メーカーに提供しています。現在、トクヤマでは既に数品目上市しており、今後もさらに多くの品目を上市していく予定です。
具体的には、先発医薬品の調査から合成ルート確立、製造プロセス構築までの一連の流れが私の仕事です。新薬開発の仕事とは異なり、第一ステップはいかに高品質の原薬を合成出来るかが鍵となります。皆さんも驚かれるとは思いますが、ジェネリック医薬品の原薬は99.9%以上という不純物をほとんど含まない高純度のレベルでの勝負になるからです。また、医薬品業界は開発スピードが速く、状況も刻々と変化します。品質、スピードが製品化の成否を握る、まさに技術力が試される場面です。

自分が考えた製品を世に送り出したい

10年以上の月日を要する先発医薬品の開発に比べ、ジェネリック医薬品は約3年というのが、一般的な開発期間。かなりタイトなスケジュールのなか、製品化をめざすことになります。最初はグラム単位での評価からはじまり、最終的には工場で実施するまでの規模となります。100mL、1L、10L、100Lと順次スケールアップを行っていくと、操作性の変化による収率や品質の低下など、さまざまな壁に直面します。そうした問題を一つずつクリアにし、自分で構築した製造フローをもとにプラントを動かす。そこが研究者の腕の見せどころであり、最もおもしろいところです。入社半年で初めて担当した品目をパイロットプラントでの試作製造まで持っていったときには、試行錯誤はあったものの一定の成果を出すことができ、達成感を味わうことができました。
また、製薬メーカーでは開発業務の一部分にしか携わることができないのに対し、トクヤマでは合成から製造まで一連のプロセスに関与するため、製品化の全体像を掴むことができます。製薬メーカーの研究職を中心に受験していた私にとって、化学メーカーへの就職は想定外でしたが、予想以上に自分のやりたいことを実現できていると感じています。夢は、自分が考えた製品を世に送り出すこと。そのためにも、まずはテーマリーダー、開発リーダーへとステップアップし、夢の実現に向け着実に一歩一歩進んでいきたいと考えています。

入社動機

論文投稿をした際に「トクヤマ」を偶然目にしたのが、きっかけでした。調べてみると幅広くいろんなことをやっていることに興味を持ち、入社を決意。もともと薬学部出身で医薬品の開発業務に興味を抱いていましたので、念願が叶い、充実した日々を送っています。

トクヤマの好きなところ/嫌いなところ

研究職というと「個」が主体であるというイメージを抱いていましたが、チームで仕事を進めていくものだと知りました。とくにトクヤマは、自分が頑張っている姿を誰かが必ず見ていてくれる会社で、困っていると手を差し伸べてくれる、社員を見捨てない風土があります。

学生へのメッセージ

「就職」ではなく、もっと遠くの未来に目を向けてほしい。それがこれから社会人になる皆さんへのエールです。就職活動中は、どうしても就職することがゴールになりがちですが、社会人生活は長く、入り口にすぎません。周囲を見渡して「凄いな」と思う人は皆、夢の実現のために常に先のことを考え、行動しています。

プライベート

つくばに来てから始めた趣味が、乗馬。2週間に一度のペースで楽しんでいます。そのほか、夏には地元長野で北アルプスや八ヶ岳に登ったり、冬にはスキーに行ったりと、出費がかさむものばかりでやりくりが大変です。

PAGE TOP