トクヤマ人を描く

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設備という身体の、
奥の事実を見きわめる。

設備管理グループ 石田 和義

設備管理グループ石田 和義

誠実、根気、遊び心

本人は「そんな大それたものでは......」と謙遜するが、「設備のドクター」である。設備のメカニズムに関する深い知識、法的な規律への徹底した理解をベースに、経験に裏づけられた洞察力が欠かせない。「設備という身体の奥で起きている事実を見きわめることに神経を集中して臨みます」。その検査は、いわば主治医としての定期検診である。検査記録(カルテ)を精査し、現場で状態をつぶさに見る。もちろん設備の優秀性を信じているが、ここでは悲観主義の立場に立って、どんな小さな疑いも放置しない。早期発見がドクターの使命だ。
まさに緊張の日々である。極まってきたら「身体を動かすことにしています」。スポーツサイクルで青空の下を疾走する。血のめぐりがよくなってリフレッシュ! 医療分野と同じように検査機器は進化している。だがやはり必要なのは、それぞれの設備の顔色を観察し、かすかな訴えに耳を傾けること。「医は愛情」なのだ。