トクヤマ人を描く

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黙々と、正確に、
休みなく。
それがエネルギー供給だ。

動力部 横田 範幸

動力部横田 範幸

前任を超える人材たれ

自家発電設備であるボイラー、タービン発電機を運転し、製造所内の各工場に電気と蒸気を絶えず送り届ける。その、いっときの停滞も許されないエネルギーの現場で、スタッフを導き、任務を完遂する。
「燃料の変遷もあり、先輩諸氏がさまざまな局面で苦労を重ねて築き上げたものが、いまある職場です。それをいかに受け継ぎ発展させていくかを自覚しています」
世は急速なデジタル化時代だ。その恩恵は大きい。けれども、仕上げの精度はやはりアナログ、すなわち人の力だと確信する。運転からオーバーホールに至るまで一元化して、総合的なメンテナンスをしていくことが肝要と考えている。「安全装置は高精度です。が、大事なのは安全装置がはたらく前に、何も起こさないこと、です」
かつて少年野球のコーチだった。巣立つ彼らに語を贈った。勇気ではなく「優気」の造語。「憂い」のそばに「人」が立つ「優」の字。かなしみの分かる人になれ、だ。