トクヤマ人を描く

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世の中にないものを作る。
その幸福を伝えていく。

特殊品開発グループ 蔵本 晃匡

特殊品開発グループ蔵本 晃匡

前任を超える人材たれ

面接で、「窒化アルミをやりたい」と言った若者がいま、夢の実現の手前にいる。学生時代に放熱材料に興味を持ち、世界レベルで戦えるメーカーとしてトクヤマへ。入社以来、一歩一歩やりたい方向に近づいてきた。
上司は「失敗を恐れず挑戦を続けなさい」と、つねに背中を押してくれる。躓くこともあるが、それも過程と思い、前に進んできた。四六時中、無意識のうちに考え、「明日はあの実験があるから楽しみだなぁ」と眠りにつく。そんなふうに、まだ世の中になく、あれば世の中の役に立つものを作り出す仕事は、ほかにない。この幸福感を、自分も後輩に伝えていきたい。脈々と受け継がれてきた勢いを加速することが「超えること」だと思う。
個よりチームでの成果を目指したいとの考えは、少年時代から続けるサッカーからも学んだ。携わる研究の商品化までの道筋が見えたその先で、自分にどんな化学変化が起こるか。「一番楽しみにしているのは僕自身です」