トクヤマ人を描く

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最年少時代が30年。
現場にこだわり、現役を貫く。

化成品第一製造部 冨田 康雄

化成品第一製造部冨田 康雄

誠実、根気、遊び心

上司からの「現場のほうがええんやないか?」の一言に「はい!」と即答。3年半の技術課勤務から、カレット工場に戻ったのは40代後半の頃だ。一旦離れたことで身についたデータの分析技術などは、現場でも大いに役立った。以来、カレット一筋。本工場と少し離れた場所で、少数精鋭。不燃物の削減や配管が詰まった時などトラブルの要因になることは、自ら率先してひとつひとつ改善し、部門賞につながったものもある。問題解決のために、すぐに最新の設備を投入できる部門ではないだけに、つねに五感を研ぎ澄ませ、経験から導かれる現場技術で対応する。そのためには、いろいろな人と根気よくコミュニケーションを取ることが必要だ。
シニアと呼ばれる立場になっても、やるべきことはやる。基準書にないことでも、現場で直接伝えることで、役にたっている実感はある。傍らでは現在の相棒が、「まだまだおってもらわんと困ります」と真顔で訴える。