シリカ シルフィル®
サンシール®
エクセリカ®

About シリカ(シルフィル®/サンシール®/エクセリカ®)について

概要

独自の合成技術や非常に高純度な原料を活用し、独立真球状のシリカを製造。SiO2純度は99.9%以上で、様々な分野の最先端材料で活躍。
すべて合成品のため、非晶質の無機粒子です。天然の結晶質シリカが発がん性を有するのに対し、非晶質シリカは安全であるため、当社のシリカは安心してご利用いただけます。

結晶質シリカ|Crystalline Silica

結晶質シリカ|Crystalline Silica
  • 二酸化ケイ素(SiO2)が規則的に配列した結晶構造
  • 2022 年に労働安全衛生法にて新たな管理化学物質の「がん原性物質」として指定されている。有害性が高い。

非晶質シリカ|Amorphous Silica

結晶質シリカ|Crystalline Silica
  • 原子が不規則に配列しており、結晶構造を持たない
  • トクヤマ製のシリカは全て非晶質のシリカであり、より安全に使用可能。

Basic physical properties 基本物性

シルフィル®

  • 乾式法(燃焼法)で製造
  • 平均粒子径0.1μm~0.4μmの独立球状シリカ
  • 粗大粒子が無く、シャープな粒度分布
  • 不純物量が極めて少ない高純度
  • 極低αシリカ
結晶質シリカ|Crystalline Silica
シルフィル® NSS-3N

区間頻度

結晶質シリカ|Crystalline Silica

累積頻度

結晶質シリカ|Crystalline Silica

測定方法:遠心沈降法

サンシール®

  • 湿式法(ゾルゲル法)で製造
  • 平均粒子径0.1μm~1.5μmの独立球状シリカ
  • 粗大粒子が無く、粒径が揃っており、非常にシャープな粒度分布
  • 不純物量が少ない
  • 極低αシリカ
結晶質シリカ|Crystalline Silica
サンシール® SS-04

区間頻度

結晶質シリカ|Crystalline Silica

累積頻度

結晶質シリカ|Crystalline Silica

測定方法:レーザー回折散乱法

エクセリカ®

  • 乾式法(溶融法)で製造
  • 平均粒子径2~40μmの独立球状シリカ
  • ブロードな粒度分布
  • 粗粒カットグレードを持つ
  • 高純度のケイ素化合物を原料とするため、シルフィルやサンシールと同様に不純物量が少ない
  • 極低αシリカ
結晶質シリカ|Crystalline Silica
エクセリカ® UF-320

区間頻度

結晶質シリカ|Crystalline Silica

累積頻度

結晶質シリカ|Crystalline Silica

測定方法:レーザー回折散乱法

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グレード名 D50(μm)* 比表面積
(m2/g)
Fe(ppm) Al(ppm) Na(ppm) K(ppm) Cl(ppm) U(ppb) H2O(%)
シルフィル®(燃焼法) NSS-5N 0.1 50.0 <1 <1 <1 <1 <1 <0.1 <0.2
NSS-4N 0.12 40.0 <1 <1 <1 <1 <1 <0.1 <0.2
NSS-3N 0.15 30.0 <1 <1 <1 <1 <1 <0.1 <0.2
NSS-24D 0.24 15.0 <1 <1 <1 <1 <1 <0.1 <0.2
NSS-40D 0.38 9.0 <1 <1 <1 <1 <1 <0.1 <0.2
サンシール®(ゾルゲル法) SS-01 0.1 24.0 <10 <10 <1 <1 <1 <0.1 <0.2
SS-03 0.3 11.0 <10 <10 <1 <1 <1 <0.1 <0.2
SS-04 0.4 7.0 <10 <10 <1 <1 <1 <0.1 <0.2
SS-07 0.7 4.0 <10 <10 <1 <1 <1 <0.1 <0.2
SS-10 1.0 3.0 <20 <20 <1 <1 <1 <0.1 <0.2
SS-15 1.5 2.0 <20 <25 <1 <1 <1 <0.1 <0.2
エクセリカ®(溶融法) SE-1 2.0 14.5 <5 <1 <1 <1 <1 <0.1 <0.5
SE-8 10.0 1.5 <5 <1 <1 <1 <1 <0.1 <0.1
SE-15 17.0 1.0 <5 <1 <1 <1 <1 <0.1 <0.1
SE-30 30.0 0.7 <5 <1 <1 <1 <1 <0.1 <0.1
SE-40 38.0 0.6 <10 <1 <1 <1 <1 <0.1 <0.1
SE-15K 16.0 1.0 <5 <1 <1 <1 <1 <0.1 <0.1
SE-30K 25.0 0.8 <5 <1 <1 <1 <1 <0.1 <0.1
UF-303 2.2 2.8 <15 <5 <1 <1 <1 <0.1 <0.1
UF-305 2.7 2.1 <15 <5 <1 <1 <1 <0.1 <0.1
UF-310 3.0 2.0 <15 <5 <1 <1 <1 <0.1 <0.1
UF-320 3.5 1.6 <15 <5 <1 <1 <1 <0.1 <0.1
UF-345 3.5 1.6 <15 <5 <1 <1 <1 <0.1 <0.1
UF-725 7.0 1.6 <5 <1 <1 <1 <1 <0.1 <0.1

上記数値は代表値であり、保証値ではありません。
上記には開発品を含みますので、ご要望のグレードがございましたらご相談ください。
*サンシールとエクセリカはレーザー回折散乱法を使用。シルフィルは遠心沈降法を使用。

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Point ポイント

表面処理グレード

適切な表面処理により樹脂との相溶性が向上し、シリカの凝集を抑えて樹脂中に均一に分散します。その結果、粘度特性や物理特性の改善が期待できます。

シリカ表面のイメージ図

つや消し用シリカ

表面処理剤の例

つや消し用シリカ

溶媒への分散性

  • 〇:Easy
  • △:Conditional
  • ×:Hard
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グレード名 アセトン エタノール 酢酸エチル MEK トルエン
表面未処理シリカ × ×
トリメチル基付与品 ×
フェニル基付与品 ×
エポキシ基付与品
フェニルアミノ基付与品 × ×

※メチルエチルケトン

シリカを充填したエポキシ樹脂の硬化後断面および樹脂粘度

適切な表面処理により、樹脂との密着性を大幅に向上させることができます。
例えば、エポキシ基を付与したシリカをエポキシ樹脂に充填することで、樹脂硬化後にシリカと樹脂が分子レベルで絡み合い、優れた密着性を実現します。 この技術により、接着強度の向上や耐久性の改善が期待でき、さまざまな用途への応用が可能です。

表面未処理品

つや消し用シリカ
サンシール® SS-10(D50=1.0μm、表面未処理品)

表面処理品(エポキシ基付与品)

つや消し用シリカ
サンシール® SS-10(D50=1.0μm)のエポキシ基付与品
つや消し用シリカ

SS-10(表面未処理品)の粘度を基準(100%)として比較した相対値です。

上記数値は代表値であり、保証値ではありません。

組成
エポキシ樹脂+硬化剤+シリカ
シリカ充填量
60wt.%
せん断速度
20s-1
温度
25℃

浸透速度の検証

表面未処理シリカに比べ、表面処理シリカの方が、エポキシ樹脂組成物の隙間浸透速度も速いことを確認しています。
エポキシ基付与品の浸透スピードは3倍以上です。
※浸透距離2cmの場合の浸透時間

浸透速度の検証

28.6x speed

隙間浸透性(混練後3h経過)

隙間浸透性(混練後3h経過)

上記数値は代表値であり、保証値ではありません。

組成
エポキシ樹脂+硬化剤+シリカ
シリカ充填量
60wt.%
浸透隙間
幅1.0cm×長さ2.0cm×厚さ30μm
温度
110℃

粒子の配合による粘度低減効果

粒子径の異なる球状シリカを組み合わせることで、単一グレードを添加した場合と比較して樹脂の粘度を低下させることができ、結果としてより高い充填率の達成が可能となります。

1. 配合

平均粒子径が0.38μmと0.15μmのシルフィルを9:1の質量比で混合。
フェニル基付与品を使用。

質量比

つや消し用シリカ
つや消し用シリカ
NSS-40D(D50=0.38μm)の
フェニル基付与品
つや消し用シリカ
NSS-3N(D50=0.15μm)の
フェニル基付与品

配合イメージ図

つや消し用シリカ
粒子径の異なるシルフィルを9:1の質量比で混合

2. 粘度を計測

  • ①:NSS-40D(D50=0.38μm)のフェニル基付与品
  • ②:NSS-3N(D50=0.15μm)のフェニル基付与品

25℃の場合

隙間浸透性(混練後3h経過)

110℃の場合

隙間浸透性(混練後3h経過)

各データは、25℃で測定した①のみの粘度を基準(100%)として比較した相対値です。

上記数値は代表値であり、保証値ではありません。

組成
エポキシ樹脂+硬化剤+シリカ
シリカ充填量
60wt.%
せん断速度
1s-1
測定温度
25℃ 、110℃

Applications 用途

半導体封止材

半導体封止材

絶縁性・機械的強度の向上、CTE*低減、粘度調整

*CTE (Coefficient of Thermal Expansion)

接着剤

接着剤

絶縁性・機械的強度の向上、CTE*低減、粘度調整

*CTE (Coefficient of Thermal Expansion)

フィルム

フィルム

アンチブロッキング性・滑り性・耐熱性・接着性向上

石英、セラミックス部材

石英、セラミックス部材

焼結法用の高純度粉末原料

※ 数値・画像は弊社試験による一例であり、品質を保証するものではありません

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