公益財団法人 徳山科学技術振興財団

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お知らせ

2020年11月26日 第23回研究成果報告会を開催しました。

第23回研究成果報告会

2020年11月26日(木)および27日(金)、山口県周南市の株式会社トクヤマ 徳山製造所にて、徳山科学技術振興財団の第23回研究成果報告会を開催しました。

徳山科学技術振興財団では、研究助成者を対象に1年間の研究成果を発表する「研究成果報告会」を年1回開催しており、今回は2019(平成31/令和元)年度の助成者15名と2017(平成29)年度の助成者1名の計16名が対象でした。本年度につきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、Microsoft Teamsによるオンライン型とオフライン型(会場参加型)とを組み合わせたハイブリッド報告会の形で実施することとし、発表者、選考委員、トクヤマの従業員や財団関係者約60名が全国各地から参加しました。

楠理事長の開会挨拶に続き、発表者は2日間にわたって各拠点からオンラインにて研究成果の報告を行いました。発表と質疑応答合わせて20分という限られた時間のなかで、助成者の実りある成果報告と参加者の活発な質疑応答がなされ、有意義な研究報告の場となりました。

初めての試みとなったハイブリッド報告会でしたが、開催するにあたり、打ち合わせを重ね、オンラインで参加する方々と個別に接続テストや操作確認を行うなどの事前準備を丁寧に行ったことで、大きなトラブルなどを回避し、報告会の進行をスムーズに行うことができました。

また、通常であれば報告会に併せて行う株式会社トクヤマの工場見学ですが、今回はVR工場見学のキットをお送りして、助成者の先生方にはスマホ画面上で工場見学を楽しんでいただきました。

助成者の先生方からさまざまなご意見やご感想をいただきましたので一部ご紹介します。

  • 「大学側の人間は企業がどのような技術を求めているか具体的に知る機会が少ないので、工場見学や懇親会等の機会にトクヤマさんが求める技術などを話せるといいですね。大学の先生にとって研究の方向性を見直すいい機会になると思います。」
  • 「対面での報告会でなければ難しいのかもしれませんが、今回の報告会で助成された他の先生方の研究報告を伺いまして、無機-有機-高分子等の異分野の共同研究に向けたマッチングの機会があれば、より相乗的に双方の研究が発展できると思いました。」
  • 「慣れないMicrosoft Teamsの使用にはやや戸惑った点はありましたが、選考委員の先生方から多数の有意義なコメントをいただけて大変良かったと感じております。」
  • 「オンラインでの発表は聴衆の方々のリアクションが分からないためなかなか難しいと感じましたが,研究成果はしっかりとアピールできたと思っております。今後も若手研究者へご支援いただき、我が国の科学技術の発展に貢献いただきたいと一研究者として願っております。」

VR工場見学セットでの徳山製造所工場見学のご感想

  • 全体的に規模が大きく迫力があったので、現場を見てみたいと思いました。特に水素関連設備に興味があります。
  • 電解工場の塩山のスケールには圧倒されました。実際の反応装置を拝見したいと思いました。
  • 工場全景というか、大学研究とは異なるプラント設備等が気になります。
  • 大学の研究者としては事業として成り立っている化学技術を拝見したく、新型コロナウイルスが収束した時にはぜひとも工場見学を再開していただきたい。
  • VR工場見学キットは斬新でした。工場のスケール感が伝わってきて、楽しませていただきました。
  • 大学ではなかなか見ることの難しい大型のプラント全景、稼働している風景を見学してみたいと感じました。
  • 研究室所属の学生が工場見学に大きな興味を持っています。教員と学生で工場見学できる機会があれば、非常にありがたく思います。