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  1. 柳井市に電解槽事業の製作・開発拠点を開設~アルカリ水電解装置の早期事業化を加速~

柳井市に電解槽事業の製作・開発拠点を開設~アルカリ水電解装置の早期事業化を加速~

2022年07月26日
株式会社トクヤマ

株式会社トクヤマ(本社:山口県周南市、社長:横田 浩)は、再生可能エネルギーを活用した水素・酸素を製造する「アルカリ水電解装置」の早期事業化を目的として、山口県柳井市の先進技術事業化センター内に製作・開発拠点を開設いたします。

アルカリ水電解装置は、アルカリ溶液に電気をかけて分解し水素・酸素を製造する装置であり、再生可能エネルギーの余剰電力や出力変動を吸収し、再生可能エネルギーの更なる導入拡大を図ることが可能となります。
当社は、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、山口県の支援を受け、常圧型アルカリ水電解装置(AWE)の開発を進めてまいりました。
このたび開発したアルカリ水電解装置は、当社が有するゼロギャップ法食塩電解技術などを活用することで世界最高レベルの低消費電力性能を実現しました。本装置は白金などの貴金属を大量に使用しないため、低コストでの装置の大規模化に適しています。また同じ方式の電解槽と比較し、広い通電面積を有しており、単位敷地面積あたりの水素製造量が多いことも特長です。

当社は本事業を通じて、水素製造から利活用まで、エネルギーを効率的に使用することのできる水素サプライチェーンを構築し、国内外での再生可能エネルギーの普及や地産地消など水素社会の実現に貢献してまいります。

※ゼロギャップ法食塩電解技術:イオン交換膜法による苛性ソーダの製造に用いられる。膜と電極(陰極・陽極)を密着させた構造で、溶液抵抗をなくすことで消費電力の大幅な削減を図る技術

【電解槽事業の概要】

▪ 事業所名:
株式会社トクヤマ
先進技術事業化センター
▪ 所 在 地:
山口県柳井市南浜二丁目2番1号
▪ 敷地面積:
約39,000m2(先進技術事業化センター内)
▪ 敷地面積:
約5,400m2
▪ 事業内容:
電解槽の製作及び開発
▪ 創業予定:
2023年6月頃
▪ 従業員数:
事業開始当初65名程度(うち新規雇用35名程度)

以上

本件に関するお問い合わせ先
株式会社トクヤマ 広報・IRグループ
TEL:0834-34-2002