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研究開発組織 セメント開発グループ

概要

セメント部門のR&Dを担うセメント開発グループは、部門の基盤強化と将来の成長に向けた新品開発、新事業創出のために「セメント・コンクリート」「地盤改良・建材」「資源環境」の3分野で研究開発に取り組んでいます。基礎研究から商品開発・プロセス開発まで研究対象が幅広いことが当グループの特徴です。セメントは多消費材料であり、それに伴いCO2発生量も多いことから、近年では、セメント・コンクリート分野においてCO2を削減できる技術開発に注力しています。

主な研究テーマ/基盤技術

セメント・コンクリート

当グループではセメント・コンクリート分野における基礎的な研究から発展技術・製品まで幅広く取り組んでおり、前述したとおり、特にCO2削減技術に注力しているところです。例として、CO2を吸収して硬化する特殊なコンクリートにおいてその硬化を促進させる材料を開発しています。又、セメントより製造工程でのCO2発生量が少なく、セメントの硬化反応メカニズムとは異なるセメントに代わる新しい材料の開発も行っています。

地盤改良・建材

軟弱地盤を改良し、強固にする材料としてセメントを基材とした土壌固化材があります。昨今では自然災害が増加しており、今後も増えることが予測されていることから、その対策として土壌固化材の重要性は増してきています。それらのニーズに対応すべく、当グループでは弊社既製品の改良から、新規土壌固化材の開発を行っています。

資源環境

セメント製造ではその原料として、多くの産業副産物・廃棄物を利用しており、埋立て処理地の延命化や循環型社会の推進に貢献しています。その中で培った技術・経験を活かし、廃棄物をセメント分野以外にも活用する資源環境事業の創出を目指しています。例えば、今後、排出量の増加が見込まれるバイオマス発電所からの焼却灰を有効活用できる技術や製品開発を行っています。

主な設備

X線回折装置(XRD)、蛍光X線分析装置(XRF)、誘導結合型プラズマ発光分析装置(ICP・AES)、イオンクロマトグラフ(IC)、全有機炭素計(TOC)、示差熱熱重量分析装置(TG・DTA)、マルチマイクロカロリーメータ、各種コンクリート材料試験機(圧縮・特殊養生)、各種土質試験機、大型恒温恒湿室(環境試験室)

開発された製品

  • セメント系固化材「ハードキープシリーズ」
  • 地盤注入材「ジオキープネオシリーズ」
  • 各種地盤改良工法専用固化材
  • 断面修復材「リペアミックスシリーズ」、「オートモルスーパーシリーズ」
  • 各種インターロッキングブロック 等

人材育成方針

常に物事の本質を捉えようとする姿勢・習慣を持つこと、基礎研究から商品開発・プロセス開発まで幅広い知識技術を持つこと、仕事とプライベートのけじめをつけること。

最近の発表論文等

  1. 安達丈ほか「カルシウムアルミノフェライトの水和反応に及ぼすアルカノールアミンの影響」第77回セメント技術大会(2023年5月)
  2. 大田将巳ほか「クリンカー原料に生コンスラッジを用いた低温焼成型セメントの物性評価」第77回セメント技術大会(2023年5月)
  3. 新見 龍男ほか「反応性骨材のアルカリシリカ反応生成物に及ぼすカルシウム塩の影響」コンクリート工学論文集、34巻(2023年1月)
  4. 原百花ほか「結晶性層状ケイ酸ナトリウムがセメントの初期水和反応促進に及ぼす影響」セメント・コンクリート論文集、76巻(2023年3月)
  5. 大西雄大ほか「炭酸ナトリウムを刺激剤としたプレミックス型ジオポリマーの物性及び耐久性に関する基礎的研究」コンクリート工学年次論文集、45巻(2023年7月)
  6. 時政右京ほか「建設後約80年経過した壁状構造物の状況調査」コンクリート工学年次論文集、44巻(2022年7月)