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水田 幸太朗

ICケミカル事業で

世界トップを目指す

製造技術

kotaro mizuta

水田 幸太朗

2012年

ICケミカル製造部技術一課

理工学部 / 化学工学科修士了

入社前|2013

PART 01マレーシアに派遣された3ヶ月
公私ともに密度の濃い時間を過ごす

学生時代はエアーバッグに使われているナイロンを回収して再生するリサイクルについて研究していました。研究室の先輩の縁でトクヤマを知り、当時、会社として力を入れていたポリシリコン事業に携わりたいと考えて入社を希望しました。
配属は現在のシリコン製造部技術課にあたる部署で、最初はポリシリコン製造装置を担当、製造効率改善のための条件を検討していました。条件出しは非常に難しく、原料の投入方法や温度、反応時間など様々なファクターの関係性を考察し、仮説を立て、検証し、より良い反応条件を探し出す必要がありました。
入社して1年半たった2013年8月、トクヤママレーシアのPS-1におけるポリシリコン製造装置の立ち上げ支援に従事しました。日本とは反応プロセスが異なっていたため、ほぼゼロからの反応条件出しとなりました。約3カ月間、悪戦苦闘したものの目標とする成果を得ることなく帰任となり、非常に悔しい思いをした記憶があります。私事ですが、途中で1週間帰国し入籍してまたマレーシアに戻るなど、公私ともに密度の濃い時間を過ごしたことが印象に残っています。

PART 01

2015|2017

PART 02まさかの事態に直面したが
やるべきことはやった

2015年4月、今度はトクヤママレーシアに出向となり、PS-2のポリシリコン製造装置の立ち上げと技術開発業務に従事しました。ポリシリコンは、ポリシリコンで形成された芯線に析出させて製造します。私はその芯線を得るための反応条件の確立を検討しました。立ち上げ当初は1バッチあたりの収率が悪く苦労しましたが、根気強く仮説と検証を繰り返した結果、検討開始から1年で目標とする収率を達成することができました。その他の課題も順調に解決していた最中、トクヤマがPS-1、PS-2を競合企業に売却すると知らされました。現地スタッフの教育にも力を入れていて、自分としては、「さあこれから」という時期だっただけに、これは大変なショックでした。しかし、経営判断なので仕方がありません。やるべきことはやったと、気持ちを切り替えて帰国しました。

PART 02

2017|現在

PART 03世界トップの品質をさらに磨き
競合他社を圧倒したい

2017年4月から、現部署のICケミカル製造部技術一課に異動しました。新しい部署での役割は、半導体ウエハーに回路を形成する際に使用する薬液TMAH(テトラメチルアンモニウムヒドロキシド)製品の品質改善、製造効率改善、顧客対応、海外拠点の支援等、多岐に渡ります。正直、異動になるまでTMAHの存在も知らず、ゼロからのスタートでした。
TMAHは半導体の品質に直結する薬液で、品質が非常に重視されています。トクヤマは世界トップレベルの高純度な製品を提供していますが、競合企業が追いつけないような圧倒的な高純度製品の確立を目指しています。また、同時に製造効率を改善してリーズナプルなコストも実現しなければなりません。顧客対応も重要で、何か品質のことで問い合わせが入った際は、スピーディーな対応が求められます。TMAHは韓国でも製造している他、シンガポール、中国、台湾といったアジア各国に工場を展開しています。海外拠点の技術支援も私たちの仕事です。
IoT、5G、自動化といった技術が社会のデジタル化を加速させており、半導体産業は更に大きな産業になっていきます。それに伴い、半導体産業に不可欠な製品を生み出しているICケミカル事業はこれからもっと大きな存在となっていきます。「世界を相手に仕事ができる」これに大きなやりがいを感じています。

現在|未来

PART 04海外拠点の同期や元上司と連携
4年がかりで案件をまとめ上げる

最近、とても嬉しい出来事がありました。ある半導体大手顧客からの引き合いに対して、4年がかりで準備を整え、このほど出荷できるようになったことです。この案件はその規模からいって大変重要でしたが、顧客の要望に応えるためには、海外工場拠点を経由させる必要があり、その拠点とトクヤマの設備をともに改善する必要がありました。顧客との窓口になって、顧客の要求を整理し、スケジュールや価格等について折衝したのは、現地に駐在し海外営業を担当している同期でした。また、同じく現地の工場には、私がICケミカル製造部に異動した時に上司だった方が赴任していました。この案件は私たち3人が、がっちりとスクラムを組んで成立に導くことができたものです。
2021年4月から、私は技術チームのリーダーとなりました。課題の抽出と改善策の提案をはじめ、マネジメント、事業計画の立案と実行など仕事の範囲が広がっています。培った知識と経験を活かし、トクヤマのTMAHを品質、シェアともに世界トップにすることが、いまの私の目標です。

PART 04

PRIVATE プライベート

自作のパンを食べる家族の姿に癒される

コロナ禍ということもあり、休日は家でのんびり過ごしています。娘と遊んだり、天気のよい日は近くの公園にでかけたりしています。カメラが趣味で、海や夕焼けなど美しい自然の風景の写真を撮っていましたが、最近は娘の写真ばかりですね(笑)。学生時代、飲食関係でアルバイトをしていたこともあり、料理を作るのも好きです。最近はパンづくりに熱中していて、妻や娘が美味しそうに食べている姿を見ることが癒しになっています。