よくある質問
会社事業について
1918年にアンモニアソーダ法によるソーダ灰をつくる会社として、山口県徳山町(現在の周南市)に工場を建設し、「日本曹達工業株式会社」として創業しました。その後、1936年には創業の地「徳山」にちなんで「徳山曹達株式会社」となりました。さらに1994年には時代とともに事業の幅が広がり、「曹達(ソーダ)」という言葉では会社の全体像を表しきれなくなったことから、現在の「株式会社トクヤマ」へと社名を改めました。
私たちは100年以上にわたる歴史の中で培ってきた独自のコア技術を生かして「電子」「健康」「環境」の3つの分野に力を入れています。これからも、お客様の「こんなものがあったらいいな」というニーズと、私たちの“コア技術という強み”を組み合わせて、新しい価値を生み出していきます。
事業活動のあらゆる過程において環境への配慮を重視する「環境経営」を実践しています。たとえば、製造過程で発生する廃棄物はセメント工場でのセメントの原料として再利用するなど、積極的なリサイクルを推進しています。2023年度の廃棄物有効利用率は93.2%です。中でも、地球温暖化防止への貢献を最重要課題の一つと位置づけ、次のような取り組みを進めています。
- CO2の回収および利活用に向けた研究開発
- バイオマス燃料の導入などによる自家発電設備の脱炭素化
- 地元の企業と協力してCO2削減に取り組む「周南コンビナート脱炭素推進協議会」への参加
環境にやさしい技術や仕組みを通じて、持続可能な社会づくりに貢献しています。
私たちがつくる製品は、世界中の人々の暮らしに深く関わっています。だからこそ、安全で安心して使っていただける製品を届けること、そして環境への影響をできるだけ少なくすることを大切にしています。そのため「レスポンシブル・ケア(責任ある関与)」という考え方のもと、会社全体で環境や安全に配慮した取り組みを進めています。こうした取り組みを通じて、地球規模での環境・安全課題に積極的に関与し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
「化学を礎に、環境と調和した幸せな未来を顧客と共に創造する」。この理念は研究開発活動の根幹にあり、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。私たちは、100年以上にわたる無機化学分野での実績を基盤としながら、有機化学や高分子化学といった新たな領域にも積極的に挑戦しています。研究開発は単に新しい技術を生み出すだけでなく、環境への負荷を減らしたり、社会の課題を解決したりすることにもつながると考えています。「もっと未来の人のために」、「誠実、根気、遊び心。そして勇気」を持って、化学の力でできることを追求し続けています。
研究開発体制は、大きく「事業部門の開発グループ」と「コーポレート開発グループ」の2つに分かれます。事業部門の開発グループではお客様とのつながりを大切にし、現場に近い視点からニーズを的確に捉えることで、スピーディーかつ柔軟な製品開発を実現しています。
一方、コーポレート開発では将来の新規事業創出を目指し、「つくば研究所」や「徳山研究所」において基盤技術の研究に取り組んでいます。また、事業化に向けた最終段階を担う「ニュービジネス本部」や「先進技術事業化センター」も設置しています。さらに、全社の研究開発を支える専門組織として「分析・解析センター」「技術戦略グループ」「知的財産部」などがあり、分析・解析を軸にした技術力の強化や、知的財産・マーケティング面での支援を行っています。
働き方について
はい、私たちは新入社員の配属にあたって本人の希望や興味、専門性、適性などを丁寧に確認し、できる限り考慮しています。ただし、配属先や勤務地は会社全体の人員計画や将来的なキャリア形成の観点も踏まえて、総合的に判断しています。そのため、必ずしも希望通りになるとは限りませんが一人ひとりが成長できる環境を大切にしながら、最適な配属を目指しています。
事務系社員はさまざまな部署で経験を積みながら、幅広い専門性を身につけて活躍しています。具体的には、営業/企画/財務/経理/購買/物流/人事/広報/法務など、多岐にわたる部署があります。配属後も業務を通じて新たなスキルを磨いたり、ジョブローテーションを通じてキャリアの幅を広げたりと、成長の機会が豊富にあります。
技術系社員は専攻分野を生かして、さまざまなフィールドでモノづくりに携わっています。たとえば、化学/化学工学/薬学などを専攻された方は、主に研究開発/製品開発/製造技術/生産技術(プロセス技術)などの分野で、専門知識を生かしたモノづくりに取り組んでいます。
機械/電気・電子/土木・建築などを専攻された方は、エンジニアリングや設備管理など、プラントの建設・保全を通じてモノづくりを支える分野で力を発揮しています。さらに、情報系を専攻された方は、社内システムの開発・運用、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進など、会社全体の業務効率化や価値創出に直結する重要な業務に携わっています。現場とITをつなぐ役割として、モノづくりに欠かせないフィールドです。
このように、それぞれの専門性を生かしながら、現場での実践を通じてスキルを磨き、成長していける環境が整っています。
そのようなことはありません。私たちは技術系・事務系のどちらも、会社にとって欠かせない大切な存在だと考えています。たしかにメーカーであるトクヤマにとって、研究や技術開発力の強化には優秀な技術者の力が不可欠です。一方で、営業、企画、財務、人事などの事務系社員も、会社の舵取りや成長を支える重要な役割を担っています。
トクヤマは技術系・事務系ともに少数精鋭の体制を取っており、一人ひとりが裁量を持って幅広い分野で活躍できる環境が整っています。それぞれの立場から協力し合いながら、チームとしてモノづくりを支えているのが、私たちの強みです。
はい、私たちは社員一人ひとりの成長を大切にしており、ジョブローテーションを通じて幅広い経験を積んでいただくことを重視しています。部署異動は定期的に行われており、事務系ではおおむね3〜5年ごと、技術系ではそれよりも長めのスパンで異動することが一般的です。これにより、さまざまな業務や視点を経験しながら、自分の強みを広げていくことができます。
また、トクヤマでは社員のキャリア形成を支援するために、「自己申告制度」や「公募制度」を導入しています。「どんな仕事に挑戦したいか」「どのように成長していきたいか」といった思いを、定期的な上司との面談を通じて共有し、自分らしいキャリアを描く機会を設けています。
はい、海外勤務のチャンスはあります。現在、トクヤマグループはアジアを中心に世界9つの国と地域に製造・販売・研究開発の拠点を展開しており、技術系・事務系を問わず、海外で活躍している社員が多数います。海外駐在だけでなく、国内にいながら輸出業務や海外取引に関わる仕事も多く、日常的にグローバルな視点で働く機会があります。また、海外のお客様やユーザーと直接やり取りを行いながら、製品の技術的な提案や課題解決に取り組むなど、国際的なフィールドで力を発揮しています。
研修・教育について
トクヤマの持続的な成長には人材の育成と、その成長を支える職場環境の整備が不可欠です。トクヤマでは多様な人材の個性を尊重しながら、社員一人ひとりが能力を高め、それを十分に発揮できるよう、人材育成に力を入れています。特に、自ら学び、考え、行動する「自学考動」の姿勢を身につけることを重視しており、社員が自身の成長と業績向上という成果を実感できるような機会を提供しています。これにより、より積極的で創造的な人材の育成と、活力ある職場づくりを目指しています。
トクヤマでは、入社後に山口県周南市で約2カ月間の新入社員研修を実施しています。社会人としての第一歩を安心して踏み出せるよう、基礎から丁寧に学べるプログラムを用意しています。研修の前半では、全体合同での初期研修を行い、経営方針やキャリア形成、製造現場への理解を深めるとともに、ビジネスマナーやPCスキルなどの基礎を学びます。また、グループワークを通じて、コミュニケーション力やチームビルディングの大切さを体感的に学ぶ機会も設けています。
後半では事務系・技術系に分かれて、それぞれの専門分野に応じた実践的な研修を行います。さらに、配属後しばらく経ったタイミングでフォローアップ研修を実施し、社会人生活を振り返りながら、導入研修で学んだ内容の定着と今後のキャリアについて考える機会を提供しています。
採用について
トクヤマでは入社前に職種を決定した上で、配属先の部署や勤務地を通知する「職種別採用」は行っていません。配属先は新入社員研修期間中に、本人の適性や希望などを踏まえて発表されます。また、初期配属後も「一つの職種だけ」にとどまらず、さまざまな業務に携わることで幅広い経験を積み、視野を広げていただくことを大切にしています。こうした経験を通じて、自分の強みや興味を見つけながら、キャリアの可能性を広げていける環境が整っています。
以下の学部・学科で募集を行っております。
【技術系】化学系(有機化学、無機化学、高分子化学、物質工学、分析化学、その他)、化学工学系、物理系、薬学系、機械系、電気・電子系、情報系、土木・建築系 他
【事務系】全学部全学科
事務系 | 技術系 | |
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2025年 | 10名 | 34名 |
2024年 | 9名 | 49名 |
2023年 | 8名 | 39名 |
はい、大丈夫です。トクヤマには文系出身の社員も多く、入社時に化学の専門知識を持っている方はほとんどいません。配属される部署によっては、製品知識や化学に関する基本的な理解が求められる場合もありますが、社内研修や資格取得支援制度を活用しながら、必要な知識を段階的に身につけられる環境が整っています。ご安心ください。また、現場では先輩社員が丁寧にサポートしてくれるので、文系出身の社員も安心して業務に取り組み、さまざまな場面で活躍しています。
語学力や資格は、仕事を進める上で役立つ「手段の一つ」と考えています。そのため、選考時にこれらが直接的な評価対象となることはありません。ただし、入社後に必要な知識やスキルを自ら学び、成長していこうとする意欲は非常に重要です。トクヤマでは、そうした前向きな姿勢を持つ方を歓迎しています。
はい、応募可能です。実際に毎年数名の理系学生(学士・修士)が事務系社員として入社し、さまざまな分野で活躍しています。選考は通常の事務系採用ステップに沿って行われますので、理系出身であることが不利になることはありません。理系で培った論理的思考力や分析力を生かして、事務系のフィールドで力を発揮している社員も多くいますので、安心してご応募ください。
はい、留学生の方も応募可能です。選考は通常の採用ステップに沿って行われますので、国籍や出身にかかわらず、安心してご応募ください。トクヤマでは、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる環境づくりを大切にしており、留学生の方もその一員として力を発揮しています。