CSR調達

基本的な考え方

トクヤマは、法令遵守、環境保全、人権尊重などを盛り込んだ「購買基本方針」および「CSR調達ガイドライン」を制定し、サプライチェーン全体を通してCSR調達の取り組みを推進しています。また新規取引先には購買基本方針およびCSR調達ガイドラインをトクヤマウェブサイトに掲載していることを伝えています。

体制・責任者

サステナビリティ委員会(委員長:CSR担当取締役)において、グループ全体のCSR調達について議論しています。
トクヤマは、購買基本方針およびCSR調達ガイドラインに基づいた調達に関する計画を策定・実行しています。
策定した計画に沿って事業所および関連部門と連携し、調達活動を推進しています。購買グループおよび部門購買を行う部署では取引先への「CSR調査票(SAQ)」調査や監査を実施し、定期的に取引先の状況を確認しています。

CSR調達の取り組み

取引先評価

トクヤマグループに先行してトクヤマでは、「CSR調達ガイドライン」を取引先と共有し、CSR調達に関わる方針や活動にご理解いただくとともに、ガイドラインに準拠した取り組みをお願いしています。

ガイドラインは取引額3千万円以上のお取引先(原料、燃料、包装容器、資材・工事の購買金額の90%以上)323社の96.0%にあたる310社より文書によるコミットメントをいただいております。また、そのうち取引額1億円以上のお取引先(原料、燃料、包装容器、資材・工事の購買金額の約90%)181社に対しては、GCNJが公開しているSAQを用いサプライヤ評価を実施しており、95.6%にあたる173社より回答を頂いております。2023年度はその評価の結果、外国人技能実習生の雇用があり、その管理の先進的なお取引先1社とも対話を行い、知見を深めました。また、評価が芳しくなかったお取引先4社に対しても、エンゲージメントを実施し、実際は設問への理解不足による誤答が多く、リスクは高くないことを確認しました。今後は、SAQ問題文の吟味や解説の充実など、適切な評価やエンゲージメントの質を高めることに資するSAQの実施に向け取り組んでまいります。

責任ある鉱物調達への取り組み

「CSR調達ガイドライン」において、責任ある鉱物調達を謳っています。紛争地域および高リスク地域における紛争や人権侵害などへの関与が明らかな鉱物に関する調査依頼に対して迅速かつ適切に対応し、該当の鉱物に関与していないことを取引先に確認しています。
もし取引先への確認の結果、問題があると判断された場合は、改善要請や調達停止などの適切な措置を講じます。

イニシアティブへの参加

「ホワイト物流」推進運動

トクヤマは、2019年12月にホワイト物流の趣旨に賛同し「自主行動宣言」を宣言しました。
ホワイト物流とは、生活基盤を支える物流業界の深刻な人手不足を受けて、トラック輸送の生産性向上や物流の効率化、女性や60代以上の運転者も働きやすい、より「ホワイト」な労働環境の実現を目指すために、荷主企業・物流事業者等が連携して相互に改善を提案し、実現する活動です。
トクヤマでは、パレット等の活用、予約システム等による荷待ち時間の短縮、船舶や鉄道へのモーダルシフトへの転換、共同物流の推進などの10項目を取り組み項目として掲げています。

「ホワイト物流」推進運動の自主行動宣言を提出

パートナーシップ構築宣言

トクヤマは、「パートナーシップ構築宣言」の趣旨に賛同し、2022年1月に宣言を公表しました。
「パートナーシップ構築宣言」とは、サプライチェーンの取引先との連携・共存共栄と新たなパートナーシップの構築に係る、トクヤマの原則的な取引方針を示したものです。

トクヤマの「パートナーシップ構築宣言」

ESG情報共有プラットフォームへの参加およびサプライチェーン認証取得

トクヤマは、サプライチェーンにおいて企業の環境的・社会的慣行に関する情報を共有することを通じてそれらの改善を目指しているプラットフォーム(Sedex、EcoVadis)に参加しています。また当社で使用するPKS について、GGL認証を取得しています。
タンタルについては、RMIの認証を取得した製錬所リストから調達しています。