環境負荷物質・廃棄物の削減

環境負荷物質・廃棄物の削減

トクヤマは、継続的に大気や水質への環境負荷物質の排出を低減するために、さまざまな施策を実施するとともに、廃棄物の再利用を推進するなど環境負荷の低減に積極的に取り組んでいます。

大気汚染物質削減

大気汚染物質排出量

発生源であるボイラー、セメント焼成炉などには、排煙脱硫装置、脱硝設備、低NOx(窒素酸化物)バーナー、高性能集じん装置などの排出削減設備を設置し、SOx(硫黄酸化物)、NOx、ばいじんの排出削減に努めています。


PRTR*法対象物質排出量

PRTR法に基づく対象物質の排出量は以下の通りです。継続的な対策を実施し、人の健康や生態系に害をなすおそれのある物質の排出削減に努めています。
*PRTR:Pollutant Release and Transfer Register 有害性のある化学物質が、どのような発生源から、どれくらい環境中に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の外に運び出されたかというデータを集計し、公表する仕組み


VOC(揮発性有機化合物)の排出量

揮発性有機化合物(VOC(volatile organic compounds))についても大気汚染防止法に基づき自主的削減計画を設定し、継続的に対策を実施しております。


水資源の利用

徳山製造所では、製造のために大量の水を使用しております。一方で、リスクと機会の分析の中で、気候変動と水問題は、当社においても密接な関係があることが明らかになったため、目標を設定し適切な管理を行っております。


取水量の管理

・上水については前年度の使用量を上回らないことを目標にして節水の実施をしています

・冷却水やプロセス水に用いられる工業用水については、ダム貯水量の確認を毎日行い、貯水率に応じて節水率を定め管理を実施しています

・150万m3/日規模で使用している冷却水は、約2.5万m3/日の凝縮水等も有効活用し、10万m3/日以下の工業用水で循環させて運用することで目標の節水率の達成を図っています

水質の管理

法規制値、地元自治体との協定値を遵守すべく、さらに厳しい自主管理値を設けて管理(汚染物質の監視、 排水処理設備による浄化)の徹底を図っています。水質総量規制の対象となるCOD* や窒素、リンについては活性汚泥処理 設備などにより排出削減を行っています。
*COD:Chemical Oxygen Demand 化学的酸素要求量。水の汚れを表す指標の一つ。水中の有機物が酸化される際に消費される酸素量廃棄物の削減・リサイクル廃棄物の管理

廃棄物の削減・リサイクル

廃棄物の減量化・リサイクルの徹底により、2021年度も廃棄物有効利用率、ゼロエミッション率とも高い数値を維持しています。

PCB廃棄物の処理状況について

高濃度PCB廃棄物は、2021年度に一旦処理を終了させています。その後に実施した総点検により、新たに112機の使用が明らかになりました。これらの機器については適正に処理をすべく準備を進めております。低濃度PCB廃棄物については、引き続き計画的に処理を実施しています。

セメント南陽工場におけるリサイクルシステム