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  1. 幸後社長年頭所感

幸後社長年頭所感

年頭所感

2015年01月05日
株式会社トクヤマ
代表取締役社長執行役員
幸後 和壽

2015年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

初めに、2015年3月期第2四半期決算においては、巨額の損失を計上することになり、経営者として責任の重さを痛感しております。株主の皆様をはじめ、お取引先様、当社を応援していただいている皆様方へ、多大なご迷惑とご心配をおかけいたしましたこと、心からお詫び申し上げます。

トクヤママレーシアについては、昨年10月より太陽電池向け多結晶シリコン製造プラントが生産・販売を開始しました。現在、安定運転に注力するため6~7割程度での生産ですが、早期のフル稼働を目指して全力で取り組んでいきます。

今のトクヤマの最大の経営課題は、企業価値を高め、ステークホルダーの皆様方から、再び信頼を勝ち得ることであり、安定的な収益確保により、財務体質の改善を図ることが急務です。生産性の向上と、利益を生み出す事業の創出に注力し、これを確実に推進するために、1年ごとに計画の軌道修正を行う「ローリング3ヵ年計画」の実現と「100周年ビジョン」の達成を目指していきます。

トクヤマグループの事業は、セメント事業の構造改革、化成品事業の価格修正、スマホなどの電子部材の需要増加による多結晶シリコン事業の収益改善により、現業事業は増収増益基調で計画通り進捗していますが、今後も事業再構築や本社間接部門の生産性向上など、全社構造改革の手綱を緩めるわけにはいきません。

2015年は、2017年度目標の「100周年ビジョン」を達成するために、塩ビ事業、ソーダ灰事業の収益改善、液体水素事業、シリカ事業の拡販増設、NF事業の中国展開、廃石膏ボードリサイクル事業の全国展開など、5~10億円以上を稼ぐ事業を10事業以上創出することに注力します。

ここ数年、化学工場において大きな事故が相次いで発生しています。化学業界における保安力向上のためのトップの役割として、社内外で、「無事故無災害が何よりも優先する」というメッセージを繰り返し発信していきます。トクヤマのミッションは『ものづくり』。ものづくりの現場では、現場力が礎です。現場で働く一人ひとりが、不安を無くすための教育・訓練を繰り返し実行し、安全意識を高め、生産活動を続けていくよう、あらためてお願いします。

以上