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  1. 2024年度 入社式挨拶

2024年度 入社式挨拶

2024年04月01日
株式会社トクヤマ
社長執行役員 横田 浩

 皆さん入社おめでとうございます。

 トクヤマグループは「化学を礎に、環境と調和した幸せな未来を顧客と共に創造する」ことを存在意義に定めています。化学は日本のGDPの10%を占める中核産業です。世界に誇れる先端材料の開発に大きく貢献しており、私たちもその一翼を担っています。私たちはこの存在意義を全うすることで、社会から必要とされる存在でありつづけなくてはなりません。
 今のトクヤマグループがあるのは、先人が築いてきたバトンを引き継いだ結果であり、私たちが日々問われているのは、トクヤマグループの未来に対して一人一人がそれぞれの持ち場で何を行い、次世代に何を渡していけるか、ということです。私たちは、カーボンニュートラルや労働人口減少などの難しい課題に対し、未来のために知恵と行動力で克服し、これらの難題に立ち向かっていかねばなりません。

 会社の力は社員一人一人が発揮する力によって決まります。会社はエンゲージメントを高めるための機会を提供しますが、それを受け止め、いかにエンゲージメントを高め自己成長に繋げていけるか、身に付けた知識・スキルを発揮し楽しく仕事に取り組めるかは、皆さんの意識と日々の努力にかかっています。時間は誰にでも平等に与えられるものですが、その時間をどのように有意義に過ごすかによって、将来に大きな差がつきます。漢籍の大学に「苟(まこと)日新、日日新、又日新※」とありますが、日々心新たに向上・進歩してください。

 皆さんは社会人になり、未経験の状況に直面していくわけですが、私は皆さんに完璧な成果を求めているわけではなく、失敗しながらも全力で仕事に取り組んでほしいと願っています。そして、その仕事への真心が、皆さんの成長にとても有益であると信じています。孟子の言葉に「至誠にして、動かざる者は未だこれあらざるなり」とありますが、まさにこの言葉に集約されています。

 毎年、トクヤマグループで働く皆さんに「国際性の涵養」「実学の実践」「人間力の陶冶」「フロンティアスピリットの発揮」についてお話しています。この4つを常に意識し自己を磨いてほしいと思います。
 最後に、皆さんの成長と健康を祈念して、私が尊敬する新渡戸 稲造の言葉「haste not, rest not 急ぐなかれ、怠るなかれ」という言葉を贈ります。

以上

※「苟(まこと)日新、日日新、又日新」: 中国の古典「四書五経」の一つ、「大学」に記された殷王朝の創始者 湯王の言葉。「日々に新しくなる。日々に悪いところを改める」という意味。