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  1. 太陽光パネルリサイクルの取り組みが2025年度ソーラーウィーク大賞「リサイクル事業特別賞」を受賞

太陽光パネルリサイクルの取り組みが2025年度ソーラーウィーク大賞
「リサイクル事業特別賞」を受賞

2025年10月15日
株式会社トクヤマ

株式会社トクヤマ(本社:東京都千代田区、社長:横田浩)は、「太陽光パネルの低温熱分解による高度リサイクル処理技術の開発と北海道における資源循環確立へ向けた活動」が評価され、一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)より、第3回(2025年度)ソーラーウィーク大賞「リサイクル事業特別賞」を受賞しました。

太陽光発電協会のソーラーウィーク大賞は、地域に貢献し、地域から望まれ、他の模範ともなる太陽光発電の普及拡大に資する取り組みや事業と、それを支える方々を表彰する目的で、2023年に設立されました。今回の受賞は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で開発した「低温熱分解法」に技術の独創性の高さが、また北海道における資源循環確立へ向けた地域貢献活動が高く評価され、「リサイクル事業特別賞」の栄誉に輝いたものです。

当社の「低温熱分解法」は太陽光パネルの構成部材を強固に結合させている樹脂を、セラミックフィルターへの触媒担持という化学的手法で完全に熱分解する技術で、ガラス、セル、インターコネクターを高精度に抽出することができます。ガラスはAGC株式会社におけるフロート板ガラス原料化の実証に成功し(2024年3月)、不可能とされていた板ガラスへの水平リサイクルを可能としました。加えて、抽出したセルからシリコンを分離して当社製品の半導体用高純度多結晶シリコンの原料にするべく、現在、開発の検討に着手しています。さらに、北海道空知郡南幌町の研究施設の事業化のため、企業連携組織「北海道コンソーシアム」を設立(2024年7月)し、道内における再資源化ネットワークの構築を目指しています。

2030年代に到来するとされる使用済み太陽光パネル大量廃棄問題を解決するために、高度なリサイクル処理技術の普及を通じて、これからも社会貢献に尽力してまいります。

以上

※ご参考:JPEA 太陽光発電協会 - Japan Photovoltaic Energy Association

≪本件に関するお問い合わせ先≫
株式会社トクヤマ 広報・IRグループ    TEL:03-5207-2552