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  1. 2026年 年頭所感

2026年 年頭所感

2026年01月05日
株式会社トクヤマ
代表取締役 社長執行役員
横田 浩

 2026年の幕開けにあたり、年頭のご挨拶を申し上げます。

1. 中期経営計画2025の進捗評価

 2021年からスタートした中期経営計画(以下、中計)の最終段階を迎えており、その進捗を振り返ります。
 中計における最大の課題である事業ポートフォリオの転換については、現時点で数値目標の達成には至っていないものの、次期中計に向けた基盤作りは進んだと認識しています。
 成長事業を支える伝統事業の稼ぐ力は確実に強くなりました。しかしながら、化成品、セメントの国内市場は既にピークアウトしており、一日も早く成長事業で当社グループを支え、発展させるべく、国内外で積極的な投資を行いました。
 電子先端材料セグメントでは、先端半導体の需要に対応するためFTAC・STAC・OTSMといったJVによる海外投資を推進し、次期中計に向けた基盤を整備しました。ライフサイエンスセグメントにおいては、歯科器材が「オムニクロマ®」の投入により飛躍的な成長軌道にあり、さらなる成長に向けた体制強化を図っています。加えて、JSR株式会社からのM&Aにより医学生物学研究所、MBLマテリアルズなどを当社グループに迎え、体外診断分野に加え、生化学分野への展開に向けた足掛かりを築くことができました。
 研究開発については、成功確率の向上を目指し、当社独自の強みを生かした「勝てるテーマ」に注力しています。事業化段階に入った案件は、ニュービジネス本部で迅速に事業化し、事業部に移管する体制に改めました。価値創造型企業となるべく不断の改革を進めてまいります。

※FTAC : 台塑德山精密化學股份有限公司、STAC : STAC Co., Ltd.、OTSM:OCI Tokuyama Semiconductor Materials Sdn. Bhd.

2. 生産性向上とAI活用推進

 当社グループの存続と発展には、生産性の向上が欠かせません。
 近年のAIの進化は我々の想像をはるかに超えました。今やAIの活用なくして、会社の存続は難しいと言えます。定型業務だけでなく、企画や研究開発業務などでも、大幅な時間短縮とレベルアップが可能となるでしょう。働き方は大きく変わり、今後、人間の仕事はAIを基盤にさらに価値創造的な業務にシフトしていくと考えています。
 こうした中、AIが提供する膨大な情報の中から、価値創造につながる本質的に重要な何かをつかみ取る感性が、人間の持つ最も重要な能力と定義されるかもしれません。
 それはいわゆる「勘」と言い換えてもいいかもしれません。「勘」は、豊富な実践と経験を通じて培われるものであり、座学を重ねるだけで獲得されるものではありません。
 そのため会社は、実践を通じて学べるようなスキルアップの機会をこれまで以上に提供します。仕事を深く理解するには、基礎的な知識やスキルの習得に加え、常に自己研鑽に努めることが求められます。皆さん一人一人が高いエンゲージメントを持って、学んだことを積極的に業務に生かす姿勢が何より大切です。

3. 結びに

 2026年度から新中計が始動します。世の中は今までにも増して急速に変化しており、立ち止まることは許されません。変化に対応すべく、引き続き事業ポートフォリオの転換、組織風土変革に努めてまいります。あわせて、地球環境の保全に向けて、温暖化対策をはじめとする環境対策への取り組みも強化してまいります。
 会社の発展は、一人一人の成長とその能力発揮にかかっています。本年が皆さん個々人と会社の双方の成長を実感できる年になることを祈念しています。

以上