トクヤマは5つの分野で、ものづくりに取り組んでいます。
創業から100年以上の歴史で培った技術をさらに発展させ、
未来の社会においても必要とされる会社を目指します。
未来の社会のために、トクヤマができること。
地球全体の問題に対し、私たちが持つ技術や製品で解決することができないか。社員一人一人が真剣に考え、それぞれの仕事で取り組んでいます。一人一人の力は小さくても、それを結集すれば、社会や生活を変えることができるかもしれない。トクヤマは、化学を通じて暮らしに役立つ価値を創造し続けます。
トクヤマの主要な製品を見てみよう!
一見わかりにくい化学メーカーの製品を、ざっくり紹介します。
- 化学
品 - エレクトロ
ニクス - 建設
資材 - ヘルス
ケア - 環
境
ソーダ灰とは?
ソーダ灰は、別名炭酸ナトリウム。白色の粉末・粒状の素材で、工業にも食品にも、幅広い分野の原料として使われます。1918年の創業以来ずっと製造し続けており、トクヤマにとって大切な主力製品です。
トクヤマならではの強み
日本国内で唯一の製造会社
トクヤマは、創業以来ずっとソーダ灰の製造を続けています。100年以上の歴史の中で、高い品質の製品を安定的にお客さまへ届けることを使命に、これからも製造を続けていきます。
日本各地にストックポイントを持ち安定供給
幅広い分野の原料として使用されるソーダ灰は、日本中で広く使用される素材です。全国のお客さまへ、いつでもすぐに届けるために、保管・物流の拠点を全国に配置しています。
トクヤマは、ソーダ灰の国産化を目的に創業
今から遡ること100年前の1918年、輸入商社を営んでいた岩井勝次郎が、山口県徳山町(現周南市)の地に日本曹達工業株式会社を創立したことから、トクヤマの歴史は始まります。当時、輸入に頼っていたソーダ灰は産業の基礎材料として幅広く用いられており、創業者の岩井はソーダ灰の国産化を「日本の国家見地から見て必要な事業」と判断。自らアンモニアソーダ法によるソーダ灰の製造を決意し、トクヤマを創業したのです。
ソーダ灰事業の歴史
- 1918
- トクヤマの前身「日本曹達工業株式会社」創立
- 1927
- ソーダ灰を初出荷
- 1948
- 戦後、ソーダ灰の製造を再開
- 1965
- ソーダ灰 千葉県市川基地を新設
- 2014
- セントラル硝子株式会社とのソーダ灰・塩化カルシウムの共同事業会社「トクヤマ・セントラルソーダ株式会社」を設立
- 2015
- 日本国内で唯一のソーダ灰製造会社となる
- 2018
- 「トクヤマ・セントラルソーダ株式会社」の全株式を取得して完全子会社化し、「株式会社トクヤマソーダ販売」と社名変更する
こんなところで使用されています
塩化カルシウムとは?
塩化カルシウムは、路面の凍結を防ぐ凍結防止剤・融雪剤としてよく知られている製品です。塩化カルシウムには水分をよく吸収する性質もあり、身近なところでは、家庭用除湿剤の中の粒としても使用されています。
トクヤマならではの強み
日本国内で唯一の製造会社
塩化カルシウムは、ソーダ灰と一緒に生産されます。ソーダ灰と同様、塩化カルシウムも国内で唯一の製造会社であり、高品質の塩化カルシウムを日本全国にお届けしています。
食品添加物としても使用されている
トクヤマの塩化カルシウムは、ビール、清涼飲料水などで硬度調整、豆腐製造での凝固剤(にがり)など食品添加物としても使用され、品質の高さが評価されています。品質や安全性には細心の注意を払って製造・品質確認をしています。
冬場の路面の安全確保に欠かせません
塩化カルシウムは、水と反応することで熱を発生させる性質を持ちます。降雪前に路面にまいておくことで、雪が降っても路面を凍結させないことはもちろん、降雪後であっても道路上の雪や水分と反応して多量の熱が発生し、水の凍結温度を大幅に下げるため、少量の雪や氷であれば溶かすことができます。降雪の後からでも使用できるというのは、塩化カルシウムだけの特長です。
こんなところで使用されています
苛性ソーダとは?
塩水を電気分解して製造される代表的な強アルカリの素材が苛性ソーダ(別名:水酸化ナトリウム)です。各種薬品やアルミニウムなど工業品の製造から、紙や石鹸などといった日用品の製造、工場の廃水処理や中和といった公害防止用途など、産業に幅広く使用されている基礎化学品です。
トクヤマならではの強み
徹底した省エネルギー技術
電気分解で製造される苛性ソーダの生産工程では、電気を大量に消費します。電気の消費量をなるべく少なくするため、日本で初めて「ゼロギャップ」と呼ばれる電解槽を開発し、世界最高水準の省エネを実現しました。
単一工場として国内2位の生産能力
1つの工場としての苛性ソーダの生産能力は、国内2位の規模を誇ります。山口県の徳山製造所で生産しているため、西日本を中心としたお客さまに安定的に供給するだけでなく、最近では海外への輸出も増やしています。
技術はさらに進化
日本で初めて「ゼロギャップ」と呼ばれる世界最高水準の省エネ型電解槽を開発したトクヤマは、その後も世界一高性能な電解槽の実現を目指して、技術を進化させています。電気分解には多くの電気を必要としますが、電解槽の高性能化によってエネルギー消費を低減させ、地球温暖化防止にも貢献します。
こんなところで使用されています
次亜塩素酸ソーダとは?
次亜塩素酸ソーダは、殺菌力の高いアルカリ性の液体製品です。プールや水道水の殺菌、身の回りでは家庭用漂白剤の原料にも使われます。
トクヤマならではの強み
次亜塩素酸ソーダは時間との勝負
次亜塩素酸ソーダは、常温のまま放置すると分解してしまい、その殺菌力が発揮できなくなってしまいます。お客さまが必要とするタイミングに合わせて供給できるよう、万全の物流体制を整えています。
新型コロナウイルス感染症防止にも貢献
2020年4月には、新型コロナウイルス感染症防止に向けた支援活動として、山口県周南市に次亜塩素酸ソーダを寄贈しました。寄贈した次亜塩素酸ソーダは有効な濃度に希釈され、施設消毒用として使用されました。
家庭内でも意外と身近な次亜塩素酸ソーダ
家庭用塩素系漂白剤を希釈したものは、食器・調理器具や衣類の消毒や漂白、ドアノブなどの消毒にも使用されています。また、次亜塩素酸ソーダはノロウイルスの不活化に有効とされ、おう吐物やふん便の処理に用いることでウイルスのまん延を防ぐことが期待できます。このように、次亜塩素酸ソーダは清潔な環境づくりや人々の健康維持に役立つ存在なのです。
※ 酸と接触すると有害な塩素ガスが発生する危険性のある次亜塩素酸ソーダを含む家庭用製品の取り扱いについては、安全のため製品の注意書きをよくお読みになった上でご使用をお願いします。
こんなところで使用されています
高純度多結晶シリコンとは?
高純度多結晶シリコンは、いまやほとんどの人が持っているスマートフォンなど、最先端のデジタル機器に使用される半導体の主要原料です。トクヤマの高純度多結晶シリコンが、5G通信やデジタル機器の高性能化を支えています。
トクヤマならではの強み
最先端半導体ウエハーメーカーに供給
トクヤマは、高純度多結晶シリコンを日本を含む世界の最先端半導体ウェハーメーカーに供給しています。5G通信の導入やデジタル機器の高性能化に伴い、要求される品質は日々高まっており、その要求品質に応じた生産を続けています。
純度99.999999999%
この製品に求められるのは、「余計な不純物を極限まで減らす」という品質の高さです。トクヤマの高純度多結晶シリコンは99.999999999%という世界最高レベルの純度を誇っています。
高純度多結晶シリコンがデジタル機器になるまで
トクヤマが製造した高純度多結晶シリコンは、販売先である半導体ウエハーメーカーで溶解され、単結晶インゴットとなり、それがスライスされて半導体ウエハーとなります。半導体ウエハーは小さくカットされて半導体の基板となり、最先端のデジタル機器の主要部品として組み込まれます。
2020年に5G(第5世代移動通信システム)が本格スタートし、高速で大容量のデータ通信が実現されます。通信手段の中心となるスマートフォンなどのデジタル機器の高性能化にはもちろん、大容量データ通信に欠かせない基地局やデータセンターにも半導体が多く使われます。トクヤマは、半導体の性能に大きな影響を与える高純度多結晶シリコンの供給を通じて、快適なネットワーク社会の実現に貢献します。
製品開発ストーリー
乾式シリカ「レオロシール®」とは?
乾式シリカ「レオロシール®」は、5~50ナノという超微細な粒子で、触り心地は軽く、ふわふわした粉末です。樹脂などに混ぜ込んで強度をもたせたり、ペンキの粘り気を調整するなど、さまざまな効果を発揮する添加剤として使用されています。
トクヤマならではの強み
半導体の製造工程でも使われている
トクヤマのレオロシール®は、高純度が求められる半導体の製造工程で使用される薬液の原料としても使用されています。不純物を徹底的に少なくする製造・品質管理はお客さまから高く評価されています。
日本と中国の2拠点で生産
レオロシール®は、日本の徳山製造所と中国・浙江省の徳山化工というグループ会社の2拠点で生産しています。日本のみならず中国をはじめとするアジア、世界各国へ安定的に供給しています。
樹脂に混ぜ込むことで、さまざまな効果を発揮
スマホ用シリコンカバー
シリコーン樹脂に混ぜ込むことで、引っ張ってもちぎれない程の強度をもたせることができます。また、添加しても白っぽくならず、樹脂の透明性を維持させることができるのも、超微細な粒子であるレオロシール®ならではの効果です。
ペンキ
そのままだと垂れてしまう液体のペンキに対し、粘り気(増粘性)をもたせることができるのもレオロシール®の効果です。粘り気を出すだけだと、塗った部分にムラをつくる原因になってしまいますが、レオロシール®は液の流れやすさ(流動性)を向上させる効果も発揮するので、垂れないけれど塗りやすいペンキとなるのです。
こんなところで使用されています
高純度窒化アルミニウムとは?
高純度窒化アルミニウムは、熱を高温部から低温部へ移す熱伝導性に優れる材料で、「熱を逃がす」放熱材料として半導体などの熱が障害となりやすい製品に使用されています。
5G社会の到来によりデータ通信量の増加や高速化で発熱量の増加が見込まれる中、放熱材料として高純度窒化アルミニウムの需要は年々高まっています。
また、高純度の窒化アルミニウムは半導体製造装置や産業機械の部材として欠かせない材料として活躍しています。
トクヤマならではの強み
トクヤマ独自の製法によって高純度を達成
トクヤマが独自開発した「還元窒化法」という製法により、不純物が極めて少ない高品質な高純度窒化アルミニウムを製造しています。不純物が誤作動の原因となる半導体製造装置の部材として使用されるため、高品質のトクヤマ品はお客さまから高く評価されています。
世界シェア75%!世界最大の生産能力
トクヤマは年産840トンという世界最大の生産能力を誇っています。高純度窒化アルミニウム粉末の世界シェア75%を占め、この分野で世界をリードする存在です。
放熱材料の仕組みと身近な使用用途
次世代の通信に欠かせない素材
スマートフォンはどんどん高性能化し、データの処理量も増え、「熱」が発生しやすくなっていますが、その「熱」を逃す機能を持つのが窒化アルミニウム。半導体は熱に弱いので、放熱材料は高いデータ処理能力をキープするために欠かせず、5Gのような次世代通信システムにおいてもますます必要となる存在なのです。また、省エネという観点では、LEDの放熱基板にも使用されています。
こんなところで使用されています
電子工業用高純度IPA「IPA SE」とは?
スマートフォンやデジタル機器に使用される半導体の需要は年々増えており、その半導体の製造工程で洗浄液として使用されるのがトクヤマの「IPASE」という薬品です。敏感で繊細な半導体だからこそ、その製造過程では洗浄液で何度も洗浄して不純物の無い状態が保たれています。トクヤマでは純度の高い薬品をグローバルに供給しています。
トクヤマならではの強み
原料の工業用IPAから一貫生産
トクヤマでは、原料となる工業用IPAから高純度のIPA SEを同じ製造ラインで一貫生産しています。一貫生産することで、外部からの不純物混入を極限まで抑え、高純度の製品を作り上げることができます。
「超」高純度の洗浄液
トクヤマでは独自の「直接水和法」という製法により、99.99%という非常に純度の高い薬品を製造しています。
高純度の製品をアジア各地で現地供給
トクヤマは、日本・台湾・シンガポール・中国に出荷拠点をもち、高品質のIPA SEを最先端の半導体メーカーへ迅速に供給できる体制を整えています。グローバル生産体制の構築は、お客さまの需要に対し安定的に製品を供給をする上でとても重要なポイントです。5Gが主流となり、今後ますます半導体の需要が高まる中で、洗浄液であるIPA SEの販売シェアをグローバルで引き上げていきます。
半導体の製造工程におけるIPA SEの役割
半導体の製造工程では、成膜→レジスト塗布→露光→現像→エッチング→不純物注入→レジスト剥離という一連の工程を何度も積み重ねて層にすることで、半導体に情報を入れています。一連の工程の間には洗浄工程によって不純物を取り除きますが、その洗浄にIPA SEが使用されています。
こんなところで使用されています
ポルトランドセメントとは?
ポルトランドセメントとは、コンクリートを作るための材料の一つであるセメントの一種で、最も汎用的なセメントです。土木工事から高層ビル、橋やダムなどあらゆる建築物の主原料として広く使用されており、社会のインフラを支えている重要な製品です。
トクヤマならではの強み
国内最大級の大規模工場
トクヤマセメントを製造する徳山製造所の南陽工場は、単一工場としては国内最大規模を誇ります。規模が大きいため、プラントの定期修理期間でも安定的に供給することができます。
臨海部の工場立地を生かして輸出を強化
南陽工場は、天然の良港である山口県徳山下松港に面している臨海工場です。大型船の寄港が可能である湾岸立地を生かし、アジア各国への輸出を強化しています。
最先端技術による独自の取り組みで安定した生産を実現
ロボットを活用して原料や製品の品質を分析
最新のロボット技術を活用して、原料や製品の品質を分析する「センターラボ」を南陽工場に設置しました。セメントの化学成分が常に一定になるように、24時間体制で制御しています。
プラントのドローン撮影で不具合個所を発見
安定的に生産するためには、工場のメンテナンスはとても重要です。南陽工場は建設から60年以上が経過し、修理すべき箇所も増えてきています。最近ではドローンを活用し、人が立ち入ることができない部分の不具合個所も早期に発見することで、製品の安定生産に努めています。
こんなところで使用されています
セメント系固化材「ハードキープ®」とは?
建物を建設する時はその土地の地盤をチェックしますが、地盤が強くないことが分かった場合に、地盤強化の目的で使用されるのが「ハードキープ®」です。
ハードキープ®は、セメントを中心にさまざまな有効成分を添加して製造されます。
トクヤマならではの強み
蓄積されたノウハウ
トクヤマは、1979年からハードキープ®の販売を開始し、これまでさまざまな現場の地盤改良を経験してきました。その中で蓄積されたノウハウを生かし、お客さまに適切な提案・アドバイスを実施しています。
さまざまな性質の土に対応
「地盤が弱い」といってもその特徴はさまざまです。砂っぽい土、水っぽい土、ドロドロの土など、性質に合わせて幅広い製品を展開しています。
戸建住宅を建てる時にも活躍
トクヤマのハードキープ®は、戸建住宅を建設する前の地盤改良にも使われます。地盤が弱いなど改良が必要な土地にハードキープ®を散布し、専用の重機を使用して土とハードキープ®を混合することで、地盤を強くすることが可能となります。
こんなところで使用されています
医薬品原薬・中間体とは?
原薬とは医薬品の有効成分のことで、中間体とは医薬品をはじめ、染料・顔料などの中間原料として必要な有機化学品のことです。医薬品の主原料ともいえる原薬・中間体は、安全で高い品質が求められます。
トクヤマならではの強み
高い技術力と品質管理体制
医薬品原薬・中間体の製造には、高い技術力と厳しい品質管理体制が必要不可欠です。製品開発はつくば研究所、製造と品質管理は医薬品製造の基準をクリアした鹿島工場で、徹底した品質管理のもとに行われています。
生産性に優れた製法を開発
これまで培ってきた高い技術力をもとに、新しい製法(プロセス)を開発できることもトクヤマの強みです。例えば、トクヤマが開発した生産工程を半減させる製法は、世界でも高い評価を得ました。
人間や動物の健康、快適な生活を支える分野へ展開
トクヤマの強みは、医薬品原薬・中間体の開発や製造で培った高い技術力や品質管理体制です。
現在では医薬品だけでなく、例えば美白やアンチエイジングの効果などが発揮できるサプリメント向けの有効成分や、化粧品原料となる製品の開発にも注力しています。
他にも、動物の健康増進に注目し、動物医療周辺材料の開発も進めています。
こんなところで使用されています
フォトクロミック材料とは?
フォトクロミック材料とは、主にメガネレンズに使用されています。屋内では無色透明のレンズが、外に出ると太陽光(紫外線)に反応してレンズがグレーやブラウンに色づき、紫外線やまぶしさから目を守ります。
トクヤマならではの強み
豊富な製品バリエーション
トクヤマのフォトクロミック材料は、発色した時の色がグレー、ブラウン、ブルー、グリーン、ピンクなどと種類が豊富です。製品の形態も、表面に塗るタイプ、レンズに練り込むタイプ、レンズ表面にシートを貼りつけるタイプとバリエーションが豊富です。
トクヤマは色素から開発
トクヤマでは色素から開発しており、お客さまであるメガネレンズメーカーからの細かな要望や色味の調整を自社で行うことができます。このため、トクヤマのフォトクロミック材料は、欧米を中心に世界で高い評価を得ています。
フォトクロミック材料の仕組み
フォトクロミック材料とは、紫外線に反応して色づく材料。メガネのレンズに使用されることが多く、室内では無色透明のレンズが太陽光(紫外線)を浴びると茶色やグレーなどを発色し、再度室内に戻ると無色透明に戻るという不思議な効果を持つ製品です。例えば、近眼用の度数入りメガネをフォトクロミック材料が使用されたレンズにすれば、近眼用メガネとサングラスを付け替える手間が無くなります。
微多孔質フィルム「ポーラム®」とは?
ポーラム®は、水は通さずに空気や湿気だけを通すというユニークな性質を持ったフィルムです。紙おむつや生理用品などの衛生材料にこの素材が使われています。日常的に使用する製品の素材なので、肌に接しても不快にならない柔らかさや快適さが求められます。
トクヤマならではの強み
微多孔質フィルムのパイオニア
微多孔質フィルムはトクヤマが他社に先駆けてフィラー充填延伸法による微多孔フィルムを開発し、製品化しました。当初は壁紙用として開発しましたが、「水は通さず空気や湿気だけ通す」ユニークな性質を最大限発揮する紙おむつ向けの素材として定着しました。
ポーラム®は強度の高さが特徴
ポーラムは、トクヤマ独自の製法により強度が高いことが特徴です。縦方向にのみ延伸する一般的な微多孔フィルムに比べて、縦横方向に延伸することで引裂強度や横引張強度が高い特徴を持っています。フィルムを薄くすることも可能です。
全世代のヘルスケアを支える存在
赤ちゃんからお年寄りまで、ポーラム®は全ての世代の生活と密接に関わっています。超高齢社会が進み、ますます需要も増していく中で、トクヤマのポーラムはとても重要なポジションを担っています。
製品開発ストーリー
微多孔質フィルム
ある日の出会いから始まった微多孔質フィルムの開発。
実用化研究に入るが、コストパフォーマンスなどの理由から尻すぼみ、そして差し戻しに。しかし、必死に探索実験を繰り返し、再起への執念によって作り上げたプロセスをご紹介します。
こんなところで使用されています
資源リサイクルとは?
トクヤマでは、1938年セメント事業の開始時から、自社のソーダ灰工場からの廃棄物や、自家発電設備の石炭の燃えかすなどをセメントの原料として再利用するという取り組みを行っています。現在では、社内外からも多くの廃棄物を受け入れ、廃棄物をセメントの原料として使用することでリサイクルを実現しています。
トクヤマならではの強み
全国からいつでも廃棄物を受け入れ
トクヤマのセメント工場は、国内最大級の規模であることから、いつでも廃棄物を受け入れる体制が整っています。最新の公害防止機器を設置し環境に配慮しながら、さまざまな廃棄物に対応した最資源化設備で廃棄物を再利用しています。
廃プラスチックが熱エネルギーの代替に
ペットボトルなどの廃プラスチックも、セメントを製造する際の石炭の代替として再利用しています。廃棄物を積極的に資源として活用し続けていることがトクヤマの強みです。
廃棄物とセメントの関係
セメント1,000kgを製造するのに、廃棄物・副産物(リサイクル資源)を約425kg使用しています。セメントの品質を維持しながらも、廃棄物の使用割合を増加したり、受け入れる廃棄物の種類を増やすなど、リサイクル技術の研究開発を進め、地球環境への配慮および循環型社会の形成へ貢献していきます。