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トップメッセージ

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代表取締役 社長執行役員

横田 浩
進展する事業ポートフォリオ転換、
中期経営計画2025達成へ

中期経営計画2025では、「事業ポートフォリオの転換」「地球温暖化防止への貢献」「CSR経営の推進」を3つの重点課題として設定しました。

事業ポートフォリオの転換は、トクヤマの将来を左右する最重要の経営課題です。長らく当社の発展を支えてきた化成品事業とセメント事業の伝統事業で持続的なキャッシュを創出する一方、今後成長が見込まれる電子・健康・環境の3領域に経営資源を集中投入し、成長事業の連結売上高比率を2025年度までに50%以上、2030年度までに60%以上まで高めていく計画です。

電子領域は2022年度から続く半導体市場低迷の影響を受けたものの、2024年度から回復基調に向かうと想定しています。本領域では電子工業用高純度IPAの海外生産に着手し、放熱材料においてもユーザーと連携した先進的な技術開発を推進しています。健康領域では歯科器材や医療診断システムにおける国内外からの旺盛な需要に応えるため、各々生産能力の増強を進めています。環境領域では、廃石膏ボードリサイクル事業の新工場が北海道室蘭市で稼働し、また同じく北海道で実証試験中の太陽光パネルのリサイクル技術も事業化に向け、取り組みを加速させています。

サステナビリティの追求

トクヤマは中期経営計画2025の策定に当たり、優先的に対処すべきCSRの重要課題を10のマテリアリティとして特定しました。この中には、環境保全、無事故・無災害、社会課題解決型製品・技術の開発など、環境と社会に関係する取り組み項目が多く設定されています。中でも中期経営計画2025で独立した柱として扱っている「地球温暖化防止への貢献」は、企業が永続的に存在していくための必須条件であり、その取り組みは企業価値を高めるための重点課題のひとつです。当社においては、生産工程における環境負荷や使用エネルギーの削減はもちろんのこと、バイオマス燃料等の導入準備を進め、自家発電設備の脱炭素化を図っています。また各種放熱材や省エネ電解槽の技術開発などを通じて、お客様の省エネルギーやCO2削減に寄与すべく多彩な取り組みを行っており、地球環境の保全と2050年度のカーボンニュートラル達成に貢献していきます。

10のマテリアリティには、人材育成、多様性(ダイバーシティ)と働きがいの重視、心と体の健康推進という当社のサステナビリティに関わるテーマも含まれています。当社のありたい姿を可視化した10のマテリアリティに真摯に向き合い、誠実に対応していくことによって、世界の産業発展と持続可能な社会の形成に貢献してまいります。

ありたい姿の具現化に向けて

トクヤマはいま、「化学を礎に、環境と調和した幸せな未来を顧客と共に創造する」という当社存在意義の具現化と中期経営計画2025の目標達成を見据え、グループの総力を挙げて組織風土変革・研究開発強化・DXの推進・国際展開の加速の「4つの変革」に挑戦しています。特筆すべき点として組織風土変革では、2024年4月に管理職向けのジョブ型人事制度を導入しました。新制度の設計に当たっては、高い専門性と挑戦者精神を持った人材が管理職となって組織変革を主導し、事業ポートフォリオの転換と事業体質の質的進化を牽引する存在となることを中心的な命題に位置づけました。

ステークホルダーの皆様へ

当社の株価純資産倍率(PBR)は上昇傾向にあるものの、未だに1倍を割り込んでいます。これは収益性が資本コストを下回っているということですので、いかにして収益性を引き上げるかが当社の課題であると認識しています。解決のための施策としては、1つは生産性の向上、もう1つが事業ポートフォリオの転換です。具体的には、成長事業の中の収益性の高い分野をいかにしてスピーディーに伸長させることができるかにかかってくると思っています。

そのためには、中期経営計画2025をより着実に遂行し目標を達成することが必須です。加えて、株主還元の充実を図るとともに、株主の皆様との対話を積極的に推進していきます。株主様をはじめとするステークホルダーの皆様の期待に応えることで、PBR1倍を超える経営体質の早期実現につなげたいと考えておりますので、ぜひご期待ください。

トップメッセージ

社長の横田 浩より、株主・投資家の皆さまへ向けたメッセージを掲載しています。

トクヤマの価値創造

トクヤマグループの価値創造モデルを掲載しています。

中期経営計画

中期経営計画の概要、説明会資料を掲載しています。

ディスクロージャーポリシー

情報開示・対話に対する基本姿勢、適時開示体制を掲載しています。

事業等のリスク

当社グループの業績および財務内容に大きな影響を与えるリスクについて掲載しています。