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トップメッセージ

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代表取締役 社長執行役員

横田 浩
マーケットインによる価値創造型企業への転換

トクヤマは、自社の強みや固有技術を基盤に事業拡大を図る、プロダクトアウトの手法で成長を続けてきました。しかし、デジタル革命の進展によって産業構造が変化し、ESGへの対応が喫緊の課題に位置づけられる現代において、プロダクトアウトの考え方はもはや時代遅れのものとなりつつあります。今トクヤマには、未来社会が求める新たな製品やサービスをどのように創出するか、環境に配慮しつつ経済発展に寄与する新たなビジネスモデルをどのように構築していくか、といった、顧客ニーズを起点にした製品やサービスを開発・展開するマーケットインの発想が求められています。

トクヤマをマーケットインの会社に変えていくには、事業活動の根幹である経営理念から見直す必要があると考え、2021年に「存在意義」を「化学を礎に、環境と調和した幸せな未来を顧客と共に創造する」と再定義しました。そして、2021年度から2025年度までの5年間を対象とする「中期経営計画2025」を策定・公表し、トクヤマが目指す将来のビジョンとその実現プロセスを明示しました。

事業ポートフォリオの転換に向けて

トクヤマは、従来のエネルギー多消費型の素材事業ではなく、社会課題の解決に寄与するニュービジネスの創造に注力していくことを今後の基本戦略として掲げました。ターゲットは「電子」「健康」「環境」の3領域です。26年3月期の成長事業の連結売上高比率50%以上を通過点とし、31年3月期までに60%以上まで高めていきます。

電子領域では、さらなるグローバル化を推進しつつ、高純度材料および放熱材料の分野でトップシェアを確保します。健康領域では、トクヤマの独自技術で差別化が可能な眼・歯・診断領域で業界トップを目指していきます。環境領域については、水処理膜の生産能力を拡充するとともに、廃石膏ボードリサイクル事業の拡大、太陽光発電モジュールのリサイクルについては研究開発段階から事業化を推進し、環境事業をグループの将来を担う新たな柱に育てていく方針です。

カーボンニュートラルへの取り組み

「中期経営計画2025」では、「地球温暖化防止への貢献」を重点課題の一つに掲げました。脱炭素化と環境貢献製品の開発・実装を通じて、2030年度のGHG排出量を2019年度比で30%削減し、カーボンニュートラルの実現に確かな道筋をつけたいと考えています。

具体的な取り組みとしては、自家発電所のバイオマス混焼発電への転換が軌道に乗ってきており、今後、混焼比率の拡大を進めていきます。また、脱炭素の取り組みとしての自家発電用燃料アンモニアについては、官民一体となった検討を重ねており、化石燃料に過度に依存しない環境調和型のビジネスモデルを確立し、地球環境と産業社会のサステナビリティに貢献していく考えです。

ステークホルダーの皆様へ

社長執行役員としての私の最大の責務は、トクヤマを新しい会社につくり変えること、それに尽きます。時代環境に即応しつつ、常に新たな領域に挑戦し、産業と社会にトクヤマの独自価値を発信していく。それがステークホルダーの皆さまの信頼とご期待に応える、唯一の方法だと考えています。盤石のガバナンス体制のもとで積極果敢な経営を推進し、将来にわたる継続的な成長と企業価値の最大化を目指してまいります。

トップメッセージ

社長の横田 浩より、株主・投資家の皆さまへ向けたメッセージを掲載しています。

トクヤマの価値創造

トクヤマグループの価値創造モデルを掲載しています。

中期経営計画

中期経営計画の概要、説明会資料を掲載しています。

ディスクロージャーポリシー

情報開示・対話に対する基本姿勢、適時開示体制を掲載しています。

事業等のリスク

当社グループの業績および財務内容に大きな影響を与えるリスクについて掲載しています。